静寂を楽しむカフェ「イルマン堂」
江戸通りと人形町通りが交わる小伝馬町交差点、鈍色の外壁が街の風景に溶け込む10坪未満の敷地は、半世紀以上に渡って愛され続けたカメラ屋の面影を残しつつ、2019年4月20日に珈琲専門店としてオープンしました。
イルマン堂は静寂を楽しむカフェとして、店内会話禁止、シャッター音及びフラッシュ禁止を掲げて営業しています。
内と外を区切るのは、丈の長い暖簾と引き戸。一歩店内へ足を踏み入れると、そこに広がるのは薄明かりが灯る静謐な安らぎ空間。
2022年現在、昨今の社会情勢を鑑みて、小声での会話すらも禁止となり、真の静寂が独特な空気感を漂わせています。
店主の中村氏によるインスタの更新も注目で、「店主 ナカムラ」の名前で投稿される内容は同氏の想いが詰まった物語を奏でます。
営業日時やメニューの確認等とも併せてぜひご覧いただければ、イルマン堂の日常を垣間見ることができるでしょう。
並ぶ価値ありの人気メニュー
常に行列のできる印象の強いイルマン堂ですが、並ぶ価値のある人気メニューが数多くあります。
その中でも、特に注目を集めているメニューを紹介します。
プリンとアイスカフェオレ
イルマン堂の代表的メニューの二大巨塔とも言えるプリンとアイスカフェオレ。
直方体のプリンには金粉が添えられており、高級感を醸し出しています。
ほろ苦いカラメルと優しい甘さがイルマン堂という独特な空間によってより洗練された一皿へと昇華させています。
まず初見でそのビジュアルに圧倒されます。
丁寧に淹れられたコーヒーに泡立てたミルクが綺麗な層を作り出しています。
その裏には、注文が入ってから機械を使わずに立てられるマスターの想いが詰まっており、その地道な努力が見た目と味に驚きを与えてくれています。
オグラトーストとカフェオレ
イルマン堂のメニューにトーストは数あれど、中でも人気なのがオグラトーストではないでしょうか。
小倉餡にバターが合わさり、食べやすいサイズにカットされて提供される
アイスカフェオレ人気の影に隠れがちですが、ホットのカフェオレもお勧めです。
熱々のコーヒーにもこもこのミルクで蓋をした見た目にも魅力的な一杯です。
以上が並ぶ価値のある人気メニューです。
イルマン堂では、他にも魅力的なメニューが豊富に揃っており、どれも甲乙付け難い魅力に溢れていますが、SNS等で特に注目を集めているメニューを取り上げました。
その他メニューの詳細は公式Instagramで確認ができるので、来訪前にご確認頂くとスムーズなオーダーができると思います。
イルマン堂の詳細
席数・・・[1階]2名掛けテーブル1卓/1名掛けテーブル1卓/[2階]2名掛けテーブル4卓
価格・・・ブレンド¥700/カフェオレ¥800/アイスカフェオレ¥900/トースト(オグラ)¥600/プリン¥600(ホイップ+¥100)
WiFi・・・無し
支払・・・現金/クレジット【レジにて先払い】
電源・・・無し
混雑・・・並ぶこともしばしば。空席時には入り口のランプが点灯。
2022年5月現在、2名様までの利用が可能で、予約不可、会話不可、シャター音不可、フラッシュ不可。
詳しい状況等は公式Instagramまたは直接店舗へお問い合わせ頂き、ご確認いください。
イルマン堂の周辺観光案内
イルマン堂は日本橋小伝馬町のほぼ中心に位置しており、この地域はオフィス街と近隣の問屋街が合わさった独特な空気感が漂っています。
その為、近隣には飲食店も多く、居酒屋や蕎麦屋、ハンバーガー屋などが建ち並びます。
東は馬喰町、西は神田、南は人形町、北は秋葉原と周辺の地域へのアクセスも抜群で、いずれも徒歩圏内で行き来できます。
日本橋小伝馬町5丁目には「十思(じっし)」と名の付く施設がいくつかあります。
これは、中国の歴史書「資治通鑑」に記されている魏徴の言葉に由来し、十箇条の戒めを表します。小伝馬町5丁目には十思公園と銭湯の十思湯、中央区が管理する公共複合施設十思スクエアがあります。
イルマン堂までのアクセス
最寄駅は東京メトロ日比谷線の小伝馬町駅で、2番出口が最も近いのですが、2022年現在工事中のため閉鎖中なので、国道6号にあたる江戸通りを挟んで向かい側の1番出口が便利です。
また、JR総武本線の新日本橋駅8番出口と同じく馬喰町駅、都営地下鉄新宿線の馬喰横山駅、都営地下鉄浅草線の東日本橋駅からも徒歩約5分でのアクセスが可能です。
馬喰町と馬喰横山と東日本橋は駅構内がつながっている為、いずれの駅からも2番出口を出れば江戸通りを直進するだけでアクセスできるのも魅力的です。
都営バス[東42-1]の小伝馬町バス停も便利ですが、この路線バスは南千住から浅草方面を経由して三越前や東京駅までを往復する路線のため、先述した鉄道でのアクセスと比べて、利便性という意味ではさほど変わらないと思います。
というのも、南千住からは日比谷線、浅草からは浅草線、東京駅からはJR総武本線が利用できるからです。
とは言え、路線バスのメリットもあります。街の景色を見ながら目的地までアクセスでき、かつ鉄道駅には欠かせない階段の昇降が必要ない点も路線バスを利用する魅力の一つと言えるでしょう。
<店名>
イルマン堂
<営業時間>
11:00~18:00(L.O.17:00)
月火金定休
※行列等により早めに閉店。
※不定休日有り。詳細は公式Instagramまで。
<住所>
東京都中央区日本橋小伝馬町11-9
<最寄駅>
小伝馬町
<公式サイト>
Instagram) @irumando