ignisとは
ラテン語で「篝火」「炎」を意味する「ignis(イグニス)」は、2020年12月1日にオープンした前衛的なカフェです。コーヒーへのこだわりが強く、産地別に数種類の豆が用意されており、そのパッケージにも洗練されたこだわりが詰まっているように思えます。純粋にコーヒーを楽しみたい方はもちろん、以下で紹介するコーヒーを使った特殊なメニューもあり、季節毎に来訪する楽しみが増える醍醐味も味わえます。
元々は寿司店だった場所を改装して営業しているということで、スタイリッシュながらもカウンターが人目を引く内装になっています。カウンターチェア2脚に3人程が座れる長椅子があるだけのシンプルな作りは、純粋にコーヒーを楽しむにはうってつけだと感じました。
洗練された空間にこだわり抜いたメニュー。しかしそれでいて気軽に立ち寄って厳選されたコーヒーを頂きたくなる。そんな気にさせてくれるのも谷根千という町の魅力であり、オーナーの慧眼が為せる技ではないでしょうか。
それでは、メニュー紹介に移ります。
ignisのメニュー
コーヒーゼリー(coffee jelly)
カクテルグラスに浮かぶ球体は従来のコーヒーゼリーの常識を覆す見た目にまず驚かされます。そして、ゼリーに適して豆を選りすぐり、滑らかな口当たりとフルーティーな風味に再度衝撃を受けます。
コーヒーゼリーを食しているにもかかわらず、厳選された産地の豆を使った上品なコーヒーを飲んでいるような感覚に近いものがあります。口いっぱいに広がるフルーティーさは豆本来が持っている産地の特徴、そして球体に形成することで見た目と食べる楽しみも相乗される計算し尽くされた絶品コーヒーゼリーです。
ミルクブリュ(milk brew)
英語のbrewには「コーヒーを入れる」という意味があり、スターバックスなどのカフェでも良く目にするcold brew coffee(コールドブリューコーヒー)は、文字通りコーヒーを水などの低温で抽出したものを指します。
Cold Brew Coffeeについては、用語解説をご覧ください。
ignisで9月末まで供されるmilk brewは、60℃のミルクにコーヒーの粉を漬け込んで抽出しており、これによりコーヒーの風味を損なうことなく引き出した逸品です。
見た目の豪華さもさることながら、ミルクの中にしっかりとコーヒーを感じることができるのも特徴です。カフェオレとも違う上品で味わい深く、ミルクとコーヒーがお互いに引き立てる関係性を具現化している見事な作品です。
先述したmilk brewは9月末までの提供ですが、10月以降も新メニューが登場するそうで、季節毎の展開にも期待が高まります。また、コーヒーゼリーはテイクアウトも可能です。
ignisの詳細
雰囲気★★★★☆・・・洗練された上品な空間。
滞在 ★★★☆☆・・・ゆっくり味わいたい。
作業可☆☆☆☆☆・・・作業不向き。
価格帯★★★☆☆・・・若干高級。
待機列★★★☆☆・・・時間によっては混む。
立地 ★★★★☆・・・駅近で落ち着いた環境。
接客 ★★★★☆・・・丁寧な対応。
下町情緒溢れる界隈にあって、洗練された瀟洒なデザイン、前衛的なメニューにそれでいて落ち着いた空間演出が魅力的なカフェです。コーヒーへのこだわりを直に感じることができるため、コーヒー好きにはたまらないお店になるでしょう。
ignisの周辺観光案内
特筆すべきは谷中銀座商店街です。1950年代から続く、都内でも歴史情緒溢れる商店街の一つで、約60軒の商店や飲食店が軒を連ねる情景は「台東区思い出の景観30選」にも指定されており、国内外を問わず多くの観光客で賑わっていました。商店街内外に風情のあるカフェも多く、カフェ巡りも楽しめる魅力あふれる町です。
また、徒歩圏内の日暮里駅東側には日暮里繊維街があり、多くの衣料品店が並んでいます。少し足を伸ばせば、春には桜が綺麗な谷中霊園を抜けて、上野公園までも歩けるのも魅力的です。
日暮里駅は京成スカイライナー発着駅でもあり、空港からのアクセスも抜群のため、日暮里や上野界隈に宿を取れば観光の利便性も狙えます。
ignisまでのアスセス
JR日暮里駅から谷中銀座商店街を抜けて西日暮里方面へ少し歩くと左手に見えてくる白塗り塀が目印です。
最寄りの東京メトロ千駄木駅2番出口からは徒歩約5分。日暮里駅からだと、谷中銀座商店街を抜けて約8分。お隣の西日暮里駅からでも同じく約8分で着けます。
<店名>
ignis
<営業時間>
月-金 8:30-18:00
土日祝 11:00-18:00
※2021年9月現在は 11:00-18:00
<住所>
東京都文京区千駄木3-44-11
<最寄駅>
千駄木
<公式サイト>
Instagram) @igniscoffee