スコーン 紅茶 駒場東大前

【駒場東大前】日本近代文学館のカフェ「BUNDAN」で文豪モチーフメニューを堪能!

日本近代文学館とBUNDAN

BUNDAN(外観)

日本近代文学館は、1967年に開館した文学館で当時川端康成が名誉館長に就任していた歴史ある文学館です。
志賀直哉、夏目漱石、太宰治、谷崎潤一郎、島崎藤村など、名だたる文豪の資料が保管されており、資料によっては閲覧可能です。
2007年9月には、千葉県成田市に分館が設立され、2011年6月1日に公益財団法人の認定を受けています。

BUNDANは2012年9月にオープンしたブックカフェで、店内には所狭しと本が並べられており、そのどれもが閲覧可能です。

また、テラス席も人気で、気候が良ければこちらもおすすめです。

BUNDANの文豪をモチーフにしたメニュー

BUNDANでは、文豪をモチーフにしたユニークなメニューが多数用意されています。今回はその一部を紹介して参ります。

まず特筆すべきは珈琲メニューです。ラインナップは、芥川AKUTAGAWA(Brazil)

  • 芥川 AKUTAGAWA (Brazil)・・・芥川龍之介をはじめとする数多くの文豪が通った銀座のカフェーパウリスタ。そこで供されていたのがブラジルコーヒーということに由来。
  • 寺山 TERAYAMA (Ethiopia)・・・日本人が最初に飲んだコーヒーといわれているエチオピアのモカコーヒー。寺山修司は石川啄木の歌を本歌取りして、上京してふるさとの訛がなくなった友人とモカ珈琲のほろ苦さを重ねています。
  • 鴎外 OUGA (Mandheling)・・・森鴎外をはじめとする留学組がその味わいを楽しんだとされるヨーロッパコーヒーはジャワコーヒーから時代を経てスマトラ島で栽培されるマンデリンコーヒーへと変遷し、今日に至ります。
  • 敦 ATSUSHI (Mocha-Java)・・・モカとジャバを組み合わせた世界最古のブレンドコーヒー。その特徴を軽快な語り口の文体と漢文調文体を使い分けた中島敦と重なるところも多くあります。

シェイクスピアのスコーン
Scone of "Shakespeare"
inspired by "Macbeth" by William Shakespeare

単品¥750/ドリンクセット¥1,100(※ロイヤルミルクティーなどの一部ドリンクは+¥100)

シェイクスピアのスコーンセット¥1,100/ロイヤルミルクティー+¥100
シェイクスピアのスコーンセット¥1,100/ロイヤルミルクティー+¥100

トッピングを2種類お選び頂けます

  • マーマレードジャム Mamalade jam
  • ブルーベリージャム Blue berry jam
  • 塩キャラメル Salt caramel
  • ハニーナッツ Honey nuts
  • あんこ Red beans
  • 生クリーム Fresh cream

ウィリアム・シェイクスピアの代表作である戯曲『マクベス』に登場するスクーン宮殿には「運命の石」と呼ばれる石(スクーンの石)があり、スコットランド王の戴冠式はその上で行われるのが慣例でした。スクーンの石に形が似ていることから名付けられたとされるスコーンは、その神聖な来歴ゆえ、ナイフは使わず、手で横半分に割って食べるのがマナーだといわれています。

BUNDANメニューの説明文からの引用

他にも、梶井基次郎の『檸檬』をモチーフにした檸檬パフェや、村上春樹の短編小説集『カンガルー日和』に収録されている「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」から着想した三角地帯のチーズケーキや、坂口安吾の『安吾の新日本地理 消え失せた砂漠ー大島の巻ー』の冒頭で語られた伊豆大島の描写を再現した特製生チョコレートけーきなどがデザートメニューにあります。

BUNDANの詳細

BUNDAN(内観)

席数・・・2名掛けテーブル3卓程/4名掛けテーブル2卓程/5名掛け大テーブル1卓程/テラス席少々
価格・・・芥川AKUTAGAWA(Brazil)¥800/アイスコーヒー¥850/アイスカフェオレ¥800/牛めし(単品)¥1,100/シェイクスピアのスコーン(単品)¥750
WiFi・・・無し
支払・・・現金/カード【レジにて後払い】
電源・・・無し
混雑・・・比較的入りやすい

BUNDANの周辺観光案内

まずはBUNDANが入っている日本近代文学館です。閲覧室の利用は満15歳以上が条件で1人1日¥300、特別展や企画展は観覧料¥300(中高生は¥100)、研究室、会議室、ホール利用は要予約制で利用料金はそれぞれで異なります。

次に、日本近代文学館がある目黒区立駒場公園です。この公園は、加賀百万石の旧前田家、前田利為侯爵駒場邸跡に当たります。ロンドン駐在武官であった侯爵は昭和初期にこの地に邸宅を構え、1929年(昭和4年)に洋館、翌1930年(昭和5年)に書院造の和館が完成します。
前田利為侯爵亡き後、私人の手に渡り、終戦と同時に占領軍下に置かれ、1967年(昭和42年)に東京都が公園として開園することになります。
1975年(昭和50年)4月からは目黒区に移管され、現在和館も洋館も無料で一般開放されています。(※一部施設は有料。洋館は開放日が異なる)

また、日本近代文学館とは対角線に日本民藝館があります。
こちらは、主に柳宗悦のコレクションを収蔵展示している博物館で、特に日本や朝鮮半島の作品を見る事ができます。

BUNDANまでのアクセス

京王井の頭線駒場東大前駅西口から出て徒歩約8分。東京大学駒場キャンパスの外周を時計回りに進み、駒場通りの途中を左に入ると駒場公園の東門に当たります。この目黒区立駒場公園内にある旧前田侯爵家本邸和館を左手に抜けると右手側に日本近代文学館が見えてきます。ちょうどBUNDANの看板も出ており、そのまま日本近代文学館に入ってすぐ左手側がBUNDANです。

<店名>
BUNDAN

<営業時間>
9:30~16:20(L.O.15:50)
日月第4木曜定休

<住所>
東京都目黒区駒場4-3-55
日本近代文学館内

<最寄駅>
駒場東大前

<公式サイト>
Instagram) @bundan_cafe

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