神田神保町でジャズの聴ける喫茶店「きっさこ」の意味
「きっさこ」とは、禅語で「喫茶去」と書き、「まあ、お茶でも一杯どうぞ。」という意味です。文字の通り、元々は「お茶を飲んで去れ。」という相手を叱咤する意味でしたが、今ではニュアンスが変化しています。
話は中国唐代に遡ります。二人の僧が趙州禅師に「ここへ来たことがあるか？」と尋ねられると、1人の僧は「来たことがある。」と答え、もう1人の僧は「来たことがない。」と答えます。趙州禅師はそのどちらに対しても「喫茶去」と言ってお茶を勧めました。
これは、禅師が初めての人にも以前来たことがある人にも分け隔てなく接するという精神を意味しており、特に禅の修行においては師からの問答の為に幾度も呼び出されては追い返されるということがあったと言います。
現在は「去」という字が「去る」という意味から強調の助詞へと変化し、「難しい話は抜きにして、お茶でも飲んで楽にいきましょう。」という意味に解釈が変化していったとされています。
さて、神田神保町の「きっさこ」に話を戻しますが、自家焙煎コーヒーとスペシャルティーコーヒーのみを専門に扱うKanda Coffeeの第1号店として2007年にオープンしました。続く2号店となる「Kanda Coffee」は2011年、「Kanda Coffee 2号店」は2018年、そして2020年7月には専修大学新校舎1階に「SENDAI-Kaffee」がオープンしています。
コーヒーだけでなく、オーナーが愛してやまないジャズも店内に流れ、レコードが並ぶ落ち着いた空間で絶品コーヒーとチーズケーキを頂きます。
神田神保町界隈に数軒あるジャズが聴ける喫茶店の一翼を担っていると言っても過言ではないでしょう。ジャズとコーヒー好きにはたまらない空間です。
きっさこのメニュー
コーヒーにこだわりがあるきっさこでは、深煎(濃)、中煎(普)、浅煎(薄)を選ぶことができます。お店の方曰く、深煎は結構濃いめとの事。
そして、チーズケーキもレアチーズケーキとベイクドチーズケーキの2種類が通年用意されており、ケーキに合う煎り具合とお好みでコーヒーを提案してくれます。お気軽にお店の方までお声掛けください。
ベイクドチーズケーキは外側しっかり、内側しっとりの芳醇な風味のチーズケーキで、お店の方に勧めていただいた深煎りコーヒーとの相性も抜群です。チーズケーキは1ドリンク注文で頂けるので、濃いめのコーヒーがお嫌いでなければ、深煎(濃)がお勧めです。
メニュー以外にも店内を流れるジャズや落ち着いたインテリアによって空間そのものが居心地の良さを演出してくれます。
きっさこの詳細
席数・・・2名掛けテーブル2卓/4名掛けテーブル3卓
価格・・・自家焙煎珈琲¥620/チーズケーキ¥430(※1ドリンク制)
WiFi・・・無し
支払・・・現金【レジにて後払い】
電源・・・無し
混雑・・・比較的入りやすい
きっさこの周辺観光案内
神保町は言わずと知れた都内カフェ激戦区の一つです。きっさこの系列である「Kanda Coffee」も同界隈に位置しています。また、老舗喫茶店も他のカフェ激戦区に比べて多く、レトロ喫茶店巡りには最適な街です。
また、きっさこ周辺は特に飲食店が多い区画で、近隣に出版社やオフィス、大学が多い関係で昼時には各店非常に賑わいます。飲食店のバリエーションも豊富で、日替わりでランチのお店を替える楽しみも味わえます。
観光としては、カフェ巡り以外に本屋巡りにも最適です。神保町＝古書店街と言っても過言ではないほど靖国通りを中心に書店が軒を連ねています。きっさこから水道橋へのアクセスも便利で、例えば東京ドームまでも徒歩約13分でアクセスできます。
きっさこまでのアクセスと営業時間
都営地下鉄新宿線、三田線、東京メトロ半蔵門線の神保町駅A4出口、またA3出口が最寄りで、白山通りを水道橋方面へ3分程歩いた路地裏に佇む青い外観が目印です。
JR総武線の水道橋駅東口から出て白山通りを神保町方面に歩くと、こちらからでも約7分程でアクセス可能です。
<店名>
きっさこ
<営業時間>
平日 12:00-17:00
土日祝 12:00-18:00
※営業時間等の詳細は公式情報をご確認いただくか、店舗へ直接ご確認ください。
<住所>
東京都千代田区神田神保町2-24-3
<最寄駅>
神保町
水道橋
<公式サイト>
Web) https://kanda-coffee.stores.jp/
Instagram) kissaco_kanda
Twitter) @kandacoffee
Facebook) Kanda Coffee