概要
壹眞珈琲店は、1983年に神保町で創業した老舗喫茶店です。現在は神保町店の他、銀座5丁目に2店舗(晴海通り店、並木通り店)展開しています。
世界各国のカップで埋め尽くされたカウンターに、木の温もりが感じられる調度品が落ち着いた空間を演出してくれます。
注文後に1杯ずつ丁寧にハンドドリップでドリップで淹れてくださるコーヒーには、神戸の老舗「萩原珈琲」さんの炭火焙煎珈琲豆を使用しており、豆の販売も行っております。
萩原珈琲さんは、1928年創業の老舗珈琲メーカーで、直営店は神戸と大阪のみですが、日本全国の飲食店にコーヒー豆を卸しています。神保町界隈では、ここ壹眞珈琲店以外に、ギャラリー珈琲店古瀬戸と古瀬戸珈琲店、銀座の壹眞珈琲店晴海通り店や茜屋珈琲店、吉祥寺の武蔵野珈琲店、丸の内のショコラティエPalet d'or(パレドール)などへも提供しています。詳しくは、萩原珈琲株式会社の公式サイトをご覧ください。
メニュー紹介
珈琲とセットでケーキも頂けます。ケーキも数種類あり、ブレンドも柔らかでマイルドな通常のブレンドと香ばしい苦味と濃厚なコクが楽しめるかずまブレンドが用意されています。
まとめ
雰囲気★★★★★・・・上質で落ち着ける空間。
滞在 ★★★★☆・・・ゆっくり過ごせる。
作業可☆☆☆☆☆・・・作業向きではない。
価格帯★★★☆☆・・・相応価格。
待機列★★★★★・・・並ぶ印象無し。
立地 ★★★★★・・・駅から徒歩3分以内。
接客 ★★★☆☆・・・丁寧な対応。
喫茶店激戦区の神保町界隈における代表格の一つ。駅近にもかかわらず、静かで落ち着いた空間が魅力的です。珈琲にこだわり、カップにこだわり、神保町らしい知的な空間も珈琲に良く合います。
周辺観光案内
古本屋、カレー屋、そしてカフェの多い神保町。学生街とビジネス街両方の顔を持ち、神保町交差点から御茶ノ水方面には楽器店、神田方面にはスポーツ用品店、九段下方面には古書店が立ち並ぶ都内でも珍しい街並みを楽しめます。
周りに企業や大学が多く、その為飲食店も充実しており、昼夜を問わず賑わっています。しかしながら、歓楽街のような喧騒は無く、どこか静謐な雰囲気さえ漂う不思議な街です。
カフェも多く、個人的には吉祥寺や代官山などにも負けず劣らずのカフェ激戦区と言えるでしょう。特にここ神保町界隈は古き良き喫茶店が多いように思えます。今回取り上げた壹眞珈琲店だけでなく、ギャラリーカフェ古瀬戸やさぼうる、ミロンガやラドリオなど本を片手に美味しい珈琲と共に浮世の憂いなど忘れて読書に耽りたい時に最適です。
買い物や飲食以外にも、神田神保町界隈は歴史散策にも注目です。山の上ホテルは1954年に開業した老舗ホテルで、アール・デコ調の内装外観を擁する建築で、かつて出版社が密集していた地域性も合わせて、作家のカンヅメ先として使用されていた経緯もあります。また、川端康成、三島由紀夫、池波正太郎らも定宿しておりました。
実は神保町界隈は夏目漱石ゆかりのスポットがいくつか存在します。まずは、神保町駅A9出口を出てすぐに所に学士会館です。そこには「野球発祥の地」というモニュメントが佇んでおり、漱石17歳の時、当時この場所にあった大学予備門に入学し、正岡子規と出会います。Baseballという英単語を「野球」と訳したのは正岡子規だったとも言われています。また、現在の御茶の水小学校がある場所には昔、錦華学校がありました。漱石が転入してきて1年間だけ学んだ後に、飛び級で中学に進学したと言います。ちなみに、漱石がロンドンから帰国後に教鞭を取った経験のある明治大学もこの地にあります。そして、ビザンティン様式の教会建築として有名なニコライ堂は、漱石の小説「それから」で登場し、隣の井上眼科の待合室で出会った女性に一目惚れしたと伝えられています。
飲食、買い物、歴史と様々な要素を内包した神田神保町界隈で日常でありながら非日常的な体験も一興でしょう。
店舗情報
東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄新宿線、三田線の神保町駅A5出口から徒歩1,2分程度。路地に入るとすぐの所にショーウィンドウに地下へと続く階段が見えてきます。
<店名>
壹眞珈琲店 神保町店
<営業時間>
月火 11:00-22:00
水-金 11:00-23:00
土 12:00-21:00
日祝定休
※営業時間に変更有り
<住所>
東京都千代田区神田神保町1-8
山田ビルB1
<最寄駅>
神保町
<公式サイト>
Web) https://kazumacf5.wixsite.com/kazumacoffee